道産子の赤黒サッカーノート

北海道コンサドーレ札幌のことを中心に、よもやま話も混ぜていきます。

【J1リーグ2019シーズン第16節】北海道コンサドーレ札幌vsサガン鳥栖〜雨風吹こうとおそれはしない大きなおれたちさ〜

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行け行け 赤と黒の
俺たちの札幌
そうここは我らの厚別
見せろお前の情熱

 雷を含む豪雨のち雨。そんな天気の中敢行された聖地厚別での一戦。
 監督交代を経て、原点とも言える闘う姿勢を取り戻したサガン鳥栖。そして神の子フェルナンド・トーレスの引退がこの時期に発表された。HOMEでのヴィッセル神戸戦が最後の舞台となるらしい。
 しかしそんなことはコンサドーレには関係のない話。そうここは厚別。必勝の構えで迎え撃つ。

ベストメンバーとは


 前節ジェジエウとの接触で痛めた福森に代わり左CBには石川。左WBには白井、右WBには出場停止明けのルーカス・フェルナンデスが入る。前線はルヴァンで猛威を奮ったアンデルソン・ロペスではなく、前節同様のワントップジェイ、チャナ&武蔵のシャドーで組み合わせる。
 前節のマッチレポートでも書いたが繰り返す。今シーズンのコンサドーレからベストメンバーという概念は失われた。
 怪我人や離脱者がローテーションする美しいシフト制、コンディション的にもどの組み合わせがベストなのか、やってみないとわからない感がある。最繁忙期の大集合に向けてミシャの悩みどころになる選択肢が増えていれば僥倖。
 ミシャのことだから実のところ揃ったあとの構想は固まっているのでしょうが、(練習見ていない上での個人的感想として)"圧倒的"といえる選手が揃っていないことにチームの伸びしろと競合劣位を感じる。それでも、複数名いる”拠り所”のレベルが確実にJ1クオリティになってきたのは嬉しい限りである。

お天道様と向き合うとき

 雨の日だろうと屋根がある。猛暑日だろうと屋根がある。いつしかHOMEは天候の影響をそれほど受けない、快適な空間と化していた。
 しかしそうここは厚別。屋根などない。規程として、今後新築・改修されるスタジアムの観客席には屋根をというお達しがある。
 オンザピッチで、このような雨天はどのように作用するのか。

  1. 芝の状態が変わることでボール、人の動きに影響→滑る、止まる、緩む、酷いときは埋まる。怪我のリスクも高まる。
  2. ボール、スパイクが濡れることによるコントロール、ボールタッチの感覚が変わる→現在のボールだと昔ほど影響は出にくい。しかしやっぱりロングフィードの際など微妙な感覚のズレは出る。
  3. スパイク、ユニフォームが水を含むことでの重さ→現在の素材すごい。
  4. グローブが濡れることによる影響→とても滑る。バウンド処理以外にもGKは大変。
  5. 雨粒による視界の妨げ→これは筆者も一番苦手。普段よりも"観る"ことに意識が向けられる。
  6. 雨音による注意力の阻害→ミシャの「アラノーゥ!!」は無事聞こえた模様。
  7. 気温の低下→怪我のリスク。しかし夏場はプラスに作用するときもあり。
  8. 湿度の上昇→場合によっては地獄。
  9. 髪型の乱れ→荒野はかわいらしくなり、深井は常時試合後の銭湯スタイル。ソンユンが正義。

 ざっと思いついた順に挙げてみたけれど、ミシャが試合後にコメントしていた通り、そこまで深刻な影響はなかったように思える。逆に、ルーカス・フェルナンデスなどは転がるボールの減速を把握し、ドリブルのインパクトを強めにすることで効果的に加速。このコンディションを利用していた。巧みです。
 ”環境に翻弄されるのは二流、適応できるのは一流、利用できるのは超一流”みたいな格言があったような気がする(漫画だったかも)。ルーカスは確かに超一流の可能性を見せてくれている。

キッカー不在が心配されたセットプレーからの2連撃

 福森の欠場は先述した通り。代役のキッカーはルーカス・フェルナンデス。以前も右CKのキッカーを一時的に務めたことがあったが、高いところからスポットに落とすような球質、当時はあまり有効なものとはならなかった。
 しかし今回、中央では王様ジェイ・ボスロイドが待つ。
 まずは前半19分に獲得した右CKの場面。
 鳥栖は急所になるニア〜中央に人を配置してゾーンを守り、キーパーソンにはマンマークという守り方。
 セットプレーをゾーンで守ると聞くと、赤黒のサポーターなどは少しばかり良くないおもひでがぽろぽろすることもあるが、何事も理論に対して洗練されていなければ脆いというのは今も昔も変わらない。
 ゴールから離れるアウトスイングのボールが、フォアサイドにフリーで飛び込む石川の足に吸い寄せられ先制。石川は札幌復帰後初ゴール。
 因みに、この日鳥栖のゴールを守ったのは、札幌GK菅野と同じく横浜FCからプロのキャリアを始めたGK高丘。飛び出しながらボールに触れることが出来ず、当人としても悔いの残るシーンになった。
 CKでアウトスイングのボールを蹴るとき、ゴールラインを直接割らないよう、コーナーアーク手前側にボール置く選手が多いような気がするけれど(福森とか)、ルーカスはゴールラインとコーナーアークの接点にボールをセット。曲げるより落とす。ルーカスがニアサイドに蹴ろうとするとどんな球質になるのか、今度しっかり見てみたい。
 続いて札幌は前半30分に左CKを獲得。今度はインスイング、ゴール方向に曲がるボール。GKは出られず、DFもフェアに飛んではジェイ・ボスロイドの高さに太刀打ちは出来ない。圧倒的な高さとボディコントロール。札幌は大きい大きい2点目を得る。
 結果として前半早い時間帯で、札幌は当初不安視されたCKから2点を先行する。

紙一重の攻防と唐突な受信


 スコアは先行するも、鳥栖は要所で人数を掛けずに攻撃を完結させる。前半のうちにこうした形から1点でも返されていたらと思うとぞっとする。
 動画のケースなどは、ソンユンのスーパーセーブと進藤の唐突な男性ホルモンの受信を収めた名シーン。
 失点しないまでもDFとしてはやられた感が蓄積されていく。あまり気持ちの良いものではない。

後半の猛攻を耐え、とどめの一撃


 後半9分、ヴィクトル・イバルボがピッチに入る。実質これを合図に、鳥栖の攻撃スイッチが切り替わる。ボール保持時、中央で計算の出来るイバルボが入ることで金崎はラインの攻防を減らし遊撃の役割を増す。チャナ&武蔵が中央付近で仕事をすることが増え、原川を出し手にサイドのパスルートが構築される。両サイドも高い位置でボールを受ける、良い循環が生まれた。
 パワー型(定義はない)プレイヤーは戦術的に重宝される。個性がどのように戦術に組み込まれているのか、その意図を想像し理解しようとするのはとても楽しい。同時に、個としての役割しか与えられない恵体プレイヤーはどこか勿体無さを感じる。
 それにしても、イバルボ、パトリック、バイス、シマオマテ、ウェリントンあたりがボールを争う怪獣大戦争が見たい(出演者募集)。
 最終スコアは3-1。武蔵のゴールは圧巻だった。試合前のシュート練習で随分と枠外に放っていた形だが、これが決まってくると今度は縦へのドリブルが相手にとっては更に脅威となる。時間帯含め状況次第でゴールバリエーションの幅が広がると、今後も頼もしい限り。

ルヴァン杯(前・ナビスコ杯)22年ぶりベスト8進出!

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 ジュビロとの相性の良さを鑑みても、どこか苦しい戦いになるのではないかと思うところはあった。こういう大一番、何となくコンサドーレというクラブは軽く転ぶ。
 そんな心配を他所に、電光石火の武蔵ゴール。アンロペの追加点。岩崎は断固流れの中でのゴールを所望し、白井は躍動。ジュビロもまた苦しんでいる。
 それにしても、22年前と言われると自分も7歳。一足先に三十路を迎えた宮澤キャプテンもまだ小学生、もう室蘭大沢FCでヤンチャしていた頃だろうか。室蘭大沢といえば、今年度末でチームが解散になる。小学校の統廃合も影響してとのこと。所属したチームはもちろんだけど、子供の頃に対戦したチームが無くなってしまうことにはやはり寂しさがある。地方にサッカーを広め育てた意志はそこで潰えず継いでいきたい。
 そして、6月公式戦負けなしまであと1試合!同時にリーグも折り返しを迎える。
 仙台はここ数試合、結果を出している。相性もよろしくない。チャナも出られるかどうか。ネガティブを乗り越え、勝利で夏に突入してほしい。

最後に

 サッカーの見方について考える。ここ数試合、合理より情理に重きをおいてサッカーを見てまとめてみた。気持ちは安太郎。
 事前のインプットもせず、噛み合わせや状況の整理も言及しないので、マッチレポートを読み返しても思い起こせるものが少ない。
 安太郎氏はどんな想いでお茶の間にサッカーを届けているのかその真意こそわかるところではないが、やはり、どちらも出来ないと記憶の記録としては難しいなと改めて感じた。
 また少し次回からは見方とまとめ方を出来れば工夫してみたいと思う。趣味の範疇で最高に楽しむために、大事なことだなと改めて。